SAPPORO IT CARROZZERIA 文部科学省 知的クラスター創成事業
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札幌ITカロッツェリア構想
平成14年度事業計画

《年度目標》
 本年度は事業初年度であり、本構想の最終目標である「IT要素技術と意匠、利便性等の工業デザイン手法の融合」を実現するための基本技術の蓄積を目標にする。
 まず、機能、デザイン、利便性を備えたIT機器を短期間で開発するために必要な要素技術の獲得、ソフトウェアシステムの設計・開発を行う。同時に、大学に技術シーズがあるIT関連分野のモデル開発を実施することで、試作ニーズ側もITラピッドプロトタイピングへの要求項目を洗い出す。
 個々の研究課題の年度目標は、以下の通りである。
(1)「次世代組込み系システム設計手法研究開発プロジェクト」
ハードウェア・ソフトウェア開発を統合する次世代型統合EDA環境の方式設計および基本開発システムの導入
コラボレーション型IT機器を例としたモデルプロダクト開発実験
(2)「次世代工業デザイン手法研究開発プロジェクト」
高密度メッシュモデルを用いた、ビヘ−ビア記述可能なIDモデラーの設計仕様の作成
デザインモデルの迅速試作環境の実現
(3)「ユーザビリティ研究開発プロジェクト」
既存情報機器に適用可能なユーザビリティ評価手法の確立
Web環境を用いたコラボレーション型ユーザビリティ評価環境の開発
(4)「応用システム研究開発プロジェクト群」
  1) ユビコン環境デザイン技術の開発と化身話による利用法の国際標準化
ユビコン環境埋め込みユビコン・チップのハードウエア開発
ユビコン環境での家具、衣服へのセンサー埋め込み技術の開発
  2) ムバコンデザイン技術の研究開発
屋外向けムバコンのプロトタイプ設計開発
ライフガードPCのプロトタイプ設計開発
  3) 福祉IT機器・デザイン技術の研究開発
聴覚障害者用会議参加支援システムのユニバーサルデザインモデルの構築
ユニバーサルデザインによるハンズフリー型電気人工喉頭の再設計
ソフトアクチュエータの福祉IT家電分野への適用モデル開発
(5)「IT要素技術と工業デザイン手法の融合に係る実証・評価研究」
評価手法の確立

《事業化構想》
 当構想は産学官が連携してユニークなIT技術の研究開発を行い地域の新産業創出に寄与するシーズを生み出すことにある。その実現のために(1)マーケットや産業側とのインタフェースを十分にとり、市場ニーズを研究に反映できる運営体制、(2)その研究成果を広く発信し事業のアカウンタビリティに応え産業化を喚起するための広報体制、(3)産業化への技術移転を積極的に推進するためのアドバイザリースタッフの編成を行う。
 これらは、研究開発が市場と遊離することを避け、産み出された技術成果の利用を促進するためのソフトウエアの充実を目指すものである。そしてその多くはマーケット経験とコーディネーション能力を持った人材の集積とネットワークによって達成できる。これまで北海道の新産業創出と大学内技術の産業移転が脆弱であり、成果も域内に留まらざるを得なかったのは、このための人材の不足にあったが、今構想を機に、国内外の有能な人材を様々のプログラムで招致し、当面のソフトウエアの充足と、将来的にはこうした人材の道内定着と、後進の育成に結びつけるものとしたい。

《事業実施内容》
1 産学官共同研究
  (1)「次世代組込システム開発環境の構築」
短期間IT機器開発のための要求仕様の確定と新概念の抽出
短期間IT機器開発のためのソフトウエア手法確立と基本システムの導入
次世代型IP電話機を例にした短期間IT機器開発のための要求仕様調査
次世代ネットワーク環境に対応した各種プロトコルモジュールの設計
  (2)「次世代工業デザイン手法研究開発プロジェクト」
優れた製品形状と優れたヒューマンインターフェース部の操作性をもつ工業製品のディジタルデータを用いた迅速かつ高品質な設計技術の実現
高レベルで形状試作品の機能評価が行えるラピッドプロトタイピング技術の開発
  (3)「ユーザビリティ研究開発プロジェクト」
情報機器デザイン研究
コラボレーション型情報機器開発研究
ユーザビリティ評価技術研究
  (4)「ユビコン環境デザイン技術開発と化神話による利用法の標準化」
ユビコン環境をより利用し易いものにデザインするための新しい技法とそれに基づいた製品開発
ユビコン利用の単純化のための個人認証埋込みセキュリティ確保技法に関する研究開発
  (5)「ムバコンデザイン技術の研究開発」
ヒューマンムバコンの応用開発
屋外ムーバブル作業ロボット向け統合PCシステムの開発
ライフガードPCのプラットフォーム開発
エンターテイメントムバコンの開発
  (6)「福祉IT機器・デザイン技術の研究開発」
聴覚障害者用会議参加支援システムのユニバーサルデザインモデルの構築
ソフトアクチュエータの福祉IT家電分野への適用モデル開発
ユニバーサルデザインによるハンズフリー型電気式人工喉頭の再設計
  (7)「IT要素技術と工業デザイン手法の融合に係る実証・評価研究」
研究成果の総合的かつ統合的な検証及び各種試験の実施
2 その他の知的クラスター構築のためのプログラム
  (1)プログラム1 「ITカロッツェリア・ビジネスモデル構築調査」
 今年度は事業初年度であり、クラスター化構想の最終目標であるシーズの連携による事業化への波及を実現するために、独自プログラムを十分に活用しながら各研究課題の事業化コンセプトおよびビジネスモデルを明らかにする。調査結果については専門家によるアドバイスを得ながら各委員会に諮り、次年度以降の研究展開方策にフィードバックしていく。
  (2)プログラム2 「ITカロッツェリア・特許戦略調査」
 ビジネスモデルの構築に必要となる特許化戦略について調査を行い、研究成果の特許化および育成計画に反映させていく。
  (3)プログラム3 「ITカロッツェリア・研究成果データベース構築調査」
 他地域に先駆けて人・モノ・カネ・情報のネットワーク構築と次の研究展開につなげるため、最新の関連技術に関する技術調査を行い、関係者に配布する。
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