SAPPORO IT CARROZZERIA 文部科学省 知的クラスター創成事業
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札幌ITカロッツェリア構想
平成16年度事業計画

基本コンセプト
 「札幌ITカロッツェリア」が目指すものは、北海道内IT産業のプロダクトを、「目に見えない、手に取れないソフトウェア」から「目に見える、手に取れるプロトタイプ」にすることです。このようなプロトタイプを創るには工業デザイン手法を駆使し、高い組込み技術力を持って、北海道発のIT系プロトタイプを世界で通用するレベルとして付加価値の高いプロトタイプ製造基地をつくることを本構想の最終目標としています。

平成16年度研究開発実施計画
 昨年度までは、機能、デザイン、利便性を備えたIT機器を短期間で開発するためのプラットフォームを構築するため、要素技術の蓄積研究を早急に進めるとともに、北海道のIT企業が保有する高度な情報技術力を活用した次世代のライフスタイルに向けた応用研究を行ってきております。
 本年度においては、「札幌ITカロッツェリア構想」を実現するための、「ものづくりIT工房」の具体化に向けた取り組みを進めるとともに、事業化を柱とした研究内容の「選択と集中」を基本に以下の4点を重点目標として研究に取り組みます。

16年度 研究開発体制
16年度 研究開発体
《重点目標》
(1) 事業性、市場性を重視した研究推進
基盤・応用研究ともに事業性、市場性を重視した研究の推進を行っていきます。そのため、参画する共同研究企業、研究者の保有する市場情報を有効に活かすとともに、市場に対し敏感かつ柔軟に対応していきます。
(2) 基盤研究の一層の推進
「札幌ITカロッツェリア」構想の「ものづくりIT工房」のプラットフォームとなる機能・デザイン・利便性を備えたIT機器を短期間で開発する「ITラピッドプロトタイピングシステム」の早期完成を目指します。特に今年度は人間中心設計によるユーザビリティ・デザイン研究開発の一層の推進を図り、実際に試作物を創出できるレベルを達成します。 また、機能する「ITラピッドプロトタイピングシステム」の実現には、ものづくり市場に合致したシステムである必要があり、ノウハウを有する「ものづくりベンダー等」との新たな技術連携を行っていきます。
(3) 応用研究の具体化・事業化
事業性(収益を前提とした事業化を志向するもの)の高い研究内容からプライオリティを設け、精力的に試作物を創出していきます。また、基盤研究で構成するものづくりプラットフォームで試作物を研磨することで、成果物の完成度を高め、市場製品化を目指します。
(4) 研究成果の積極的な公表と特許取得
本事業の成果は、外部公表(論文、口頭発表、専門雑誌などの掲載)を広く実施し、知的財産については、積極的な権利化を図っていきます。

事業推進に向けた地域の取組み
 本構想は産学官が連携してIT技術の研究開発を行い、地域の新産業創出に寄与するシーズを生み出すことにあります。その実現のために下記取り組みを行っていきます。

 ●事業のアカウンタビリティに応え産業化を喚起するために、札幌ITカロッツェリア構想及び
  その研究成果を広く情報発信していきます。
  具体的には、「札幌ITカロッツェリア・研究成果発表会」、各種フォーラム、展示会等を
  経済産業省所管の「北海道情報産業クラスターフォーラム事業」と連携して実施していきます。
 ●マーケットや産業界との接点を十分にとり、市場ニーズを研究に反映していきます。
 ●産業化への技術移転を積極的に推進するためのアドバイザリースタッフのラインナップ充実を
  図っていきます。

 このことは、大学を中心とした研究と市場動向を連動させ、産み出された成果の利用を促進・充実を目指すものです。そしてその多くはマーケット経験とコーディネーション能力を持った人材の集積とネットワークによって達成できると考えています。これまでは、北海道の新産業創出と大学内技術の産業移転が脆弱であり、成果も域内に留まらざるを得なかった状況があります。その要因の一つとして、人材不足があったことも挙げられ、本構想を機に、国内外の有能な人材を様々なプログラムで招致していくことで、そのノウハウを蓄積し、将来的にはこうした人材の道内定着及び後進の育成に結びつけていくことが必要です。

地域戦略
 北海道においては、知事が掲げた公約の実行プラン「北海道新生プラン」において、知的クラスター創成事業を積極的に推進していくこととしております。
 このほか、研究開発から事業化まで一貫した取組を産学官連携によって推進させていく「北大リサーチ&ビジネスパーク」構想や北海道が優位性を持つ、ITやバイオ分野などに的を絞った戦略的なクラスターの形成を推進するとともに、本年度中に、北海道における知的財産戦略となる「北海道知的財産戦略推進方策(仮称)」の策定が進められています。
 また、札幌市においては、中期的な施政方針である「さっぽろ元気ビジョン」の中で「さっぽろの知恵を生かした新たな産業の創出」を掲げ、大学などの研究機関がもつ知の資産と産業とを結び,IT,ライフサイエンス,福祉,環境などの分野で新たな産業をつくるとともに、デザイン産業を振興し,さっぽろブランドを発信していくという方向性を定めています。具体的には、「北大リサーチ&ビジネスパーク」構想推進のほか、札幌市立高等専門学校をデザイン系学部を含む「札幌市立大学(仮称)」へ発展させるための検討が進められています。また、(財)さっぽろ産業振興財団においても札幌市エレクトロニクスセンター等を知的財産活用の拠点とする構想を検討しています。
 こうした地域戦略を踏まえ、「札幌ITカロッツェリアの創成」構想の具現化、可視化を進めていくため、道内の経済界、大学、地方自治体など関係機関との連携を図り、地域戦略と調和のとれた「IT工房」実現に向けた取組みの検討を進めていきます。

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