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研究プロジェクト

平成15年度共同研究テーマ
ムバコン空間情報活用型自律汎用プラットホームの研究開発
上瀧 實 地域イノベーションを喚起する
産業ムバコンの誕生
上瀧 實
北海道東海大学教授
地域に貢献する産学官連携とマーケットインの技術開発
 本プロジェクトの特色は、地域の産業・経済への貢献を目指し、地場企業との共同研究による実用的な製品を開発することにある。本プロジェクトの研究代表を務める北海道東海大学工学部長の上瀧實教授は、「産学官の連携を通じて地域の活性化・産業振興に寄与することも本プロジェクトの目的の一つでもある」と語り、積極的な産学官連携に取り組んでいる。
 主な研究内容は、位置、時間、温度・湿度、画像などの多様なセンサの汎用プラットフォーム(センサムバコン)と、センサムバコン群を柔軟にネットワークし制御するコントロールムバコンの開発、および作業用自律走行車両のための機能モジュール群とそれ等を制御するネットワークの開発(作業ムバコン)である。北海道の第一次産業に役立つもの、あるいは住民の安全・快適な生活に貢献するシステムであることを目指し、必要な情報をいつでも手軽に、安価に利用できるようなシステムの確立に取り組む。

プラグ&プレイの製品群と“ムバコンねっと”の開発
 センサムバコンのコアとなる技術は、各種センサを搭載した汎用センサプラットフォームと、そこから収集した情報を管理・伝送するコントロールムバコンにより構成される“ムバコンねっと”である。センサムバコンは、必要な機能を自在に追加・拡張できるプラグ&プレイ対応とし、農業や水産業への応用を視野入れた耐環境性・装着性の高いマシン群を実現。作業ムバコンは人間に代わってさまざまな作業を行なう自律走行作業車両を開発し、センサムバコン群から取得した情報とリン クしながら作業するシステムの構築も目指す。
 一方、コントロールムバコンは、リアルタイムに取得した情報を必要に応じて分析・加工し、インターネットなどのインフラを利用して広くユーザーへ情報提供していく。上瀧教授は「センシングネットワークをあらゆるニーズに対応できる汎用性の高いシステムのすることが重要だ」と語り、汎用プラットフォームと搭載ソフトウェアはオープンソースとして仕様を公開している。

事業化の期待が高まるマリンムバコン
 ムバコンねっとの展開事例としては、まず第一に農業分野への応用(アグリムバコン構想)が上げられる。大規模農業や農業の株式会社化などに見られる未来農業への対応や、“食の安全性”を追求したトレーサビリティに対応した応用例として、センサムバコンより得た空間情報をGISで活用するシステムの開発を目指している。
 さらに、事業化の可能性が高い分野として期待されているのが、水産業分野への応用(マリンムバコン構想)である。北海道の漁業規模は、ホタテが約600億円、サケが500億円、コンブが300億円程度と言われている。また、近年は“採る漁業”から“育てる漁業”への転換を進めるなど、水産資源の保全・管理が叫ばれている。しかし、これらの資源管理は、禁漁区域や禁漁期間の設定など漁業従事者の経験則に基づくものが中心で、科学的な裏づけによる管理は行われていないのが現状だ。ホタテの養殖では、へい死や貝毒による被害がしばしば起こるが、その発生メカニズムの調査や対処法などの研究も進んでいない。上瀧教授は「内浦湾でのホタテ養殖を例に取ると、稚貝の約30%が生育途中にへい死している。この状況を少しでも改善できれば、600億円という市場規模からすれば10億円程度の向上は見込めるのではないか」と語る。マリンムバコンは、北海道のみならずわが国の水産業への貢献度が非常に高いと考えられ、札幌ITカロッツェリア発の開発事例として、一日も早い実用化・事業化が待たれている。
■研究課題 F-1
自律型空間情報取得ムバコンの開発
■研究目的 ユビキタスネットワーク社会において、いつでも、誰でも、手軽に安価に、必要とする空間情報(位置、時間、温度、湿度、画像など)を取得し、活用できる環境を実現するは必要不可欠である。本研究では、このために必要な汎用センサープラットフォームと柔軟なセンサーネットワークシステムおよび情報処理活用システムを開発する。
■参画機関 北海道東海大学、インフォネット(株)、道都大学、(株)東和電機製作所、(有)ネクサス
  http://www.movacom.org/
■研究課題 F-2
自律型作業支援移動体汎用プラットフォームの開発
■研究目的 センサームバコンで得られた空間情報を活用して効率的な作業支援を行なう自律移動システム(作業ムバコン)の開発を目指す。自律移動作業車の開発支援ツールである「自律型作業支援移動体汎用プラットフォーム」の開発をはじめとする車載用制御ネットワーク機能と高機能なモジュール群を開発。用途に合わせて機能モジュールを選択し、制御ネットワークに接続することで、機能性の高い作業移動システムを容易に構築できるプラグ&プレイを可能にする環境の構築を目指す。
■参画機関 北海道立工業試験場
■特許一覧(出願・申請中含む)
(1)車両自律走行制御システム
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