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研究プロジェクト

平成16年度共同研究テーマ
次世代組込システム開発環境の構築
山本 強 地域における次世代の
IT機器開発を可能とする
異なる開発環境を統合した、
組込システム開発環境の構築
山本 強
北海道大学大学院情報科学研究科教授
ネットワーク統合型組込システム開発
 本研究は、市場が急拡大している組込システム開発において、現在生じている諸問題を解決する次世代型開発環境を実現することで、地域の情報産業に新たな強みを与えるものである。現在の組込システム開発では、仕様が不完全のままスピーディな開発による商品投入が迫られるが、その一方でハード・ソフトから筐体まで、開発環境が異なるとデータの互換性もなく、急な仕様変更による重大な手戻りを生じることが少なくない。そこで、回路設計から意匠設計、組込ソフト開発までの異なる開発環境をネットワークで統合し、常に開発データを共有し、Web上で一貫した開発を行う環境を構築することで組込システム開発の高度化が可能となる。それが、本プロジェクトが目指す「次世代組込システム開発環境」である。

ワンオフ型機器開発を可能とする組込システム開発環境
 2004年度の研究においては、ネットワーク統合型組込システム開発環境の概念を構築。異なる開発環境でEDA情報を交換する情報流通システムの実現のために、コンテンツマネジメントシステム(CMS)上に、EDAデータやUML情報の表示や改変が可能な「2D−3Dシームレスプロジェクトビューワ」を開発。またモデルプロダクトとして、サッポロバレーの情報企業であるアットマークテクノのFPGA+Linux組込ソリューション「SUZAKU」、ソフトフロントの得意領域のSIP、マイクロネットのWeb3Dを組み合わせ、情報家電ネットワーク機器の開発を進めた。これは地域の情報産業の可能性としての量産型ではないワンオフ(一品)型IT機器開発に結びつく試みである。

■研究課題 1-A
次世代組込型ソフトウェア設計システムの研究開発
■参画機関 北海道大学、(株)マイクロネット、(株)ソフトフロント、(株)アットマークテクノ
■平成16年度の
  目標
UML、XMLを情報交換基本アーキテクチャとして、組込システム開発環境のラップシステムの実用化、先鋭化を行なう
■平成16年度の
  研究内容と成果
(1)他のデータ形式を意識した共通XMLデータ容量リダクションシステムの開発

(2)意匠設計とPCB設計のフォワードアノテーション・バックアノテーションの双方向性維持システムの開発
・UMLでは「NOTE」というタグがあり、それに着目して試作システムを構築
■研究課題 1-B
異なる開発環境間でEDA情報を交換する情報流通システムの先鋭化
■参画機関 北海道大学、(株)マイクロネット、(株)ソフトフロント、(株)アットマークテクノ
■平成16年度の
  目標
3Dユーザインタフェースを持つ開発環境および3Dデータコンテナを現在の実用販売形式に落とし込むためのフィージビリティスタディを実施する
■平成16年度の
  研究内容と成果
(1)コンテンツマネジメントシステムXOOPS上の2D‐3Dプロジェクトビューワの開発
・オープンソースのCMSであるXOOPSは、Apache、MySQLなどから構成されている。普及型プロトタイプでは、設計UML・EDAデータ・組込ソフトウェアソースをXOOPS上にアップロードすることにより、データベース連携を自動的に行ない、UMLの「Note」によるアノテーションシステム等によって容易な開発工程のマネジメントを可能にするように構成されている。
■研究課題 1-C
組込UMLとSystemCの連携による汎用回路設計の手法研究
■参画機関 北海道大学、(株)マイクロネット、(株)ソフトフロント、(株)アットマークテクノ
■平成16年度の
  目標
高レベル組込システム記述体系を次世代組込システム開発環境に取り入れるため、組込UMLによる開発仕様記述とSystemCによるハードウェア記述のインタフェースを開発する
■平成16年度の
  研究内容と成果
(1)FPGA評価システムを準備し、そこから次世代組込システムのブリッジ環境を構成
・FPGAボードをターゲットとし、ソフトウェア・プロセッサを中心とした組込システムを想定
・ターゲットはソフトプロセッサなどのハードウェアとOS/ミドルウェアまでを範疇とする
・その周辺機器の構成等のIPを併せて開発
■研究課題 1-D/1-E
情報家電機器をターゲットとしたハードウェアIP、ソフトウェアIPの開発
■参画機関 北海道大学、(株)マイクロネット、(株)ソフトフロント、(株)アットマークテクノ
■平成16年度の
  目標
ネットワーク接続可能な家電機器、具体的には電子レンジや冷蔵庫などに組み込まれるコンピュータ開発に必要となるハードウェア、ソフトウェアのモジュールを開発し、次世代組込システム開発環境に搭載し、短期間で情報家電機器の総合環境を実現する
■平成16年度の
  研究内容と成果
(1)家庭電化製品機器のコントロールインタフェースの作成
・IP電話網で使用されている実績から、共通プロトコルとしてSIPを利用
・SIPのプレゼンス機能を利用して各機器の状態通知、コントロールを行なう
・将来的にセキュリティの強化を行ない、安全な通信を確保する
■平成16年度 特許出願状況(2005年3月31日 現在)
種 別 発明の名称
特 許 UMLのNOTEデータ配信システム
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