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研究プロジェクト

平成16年度共同研究テーマ
ユーザビリティソリューション開発研究プロジェクト
平沢 尚毅 最新のユーザ工学と人間中心設計に基づく
技術基盤を構築し、
ユーザビリティ手技法を組み込んだ
開発スタイルを確立する
平沢 尚毅
小樽商科大学助教授
開発プロセス全体を支援するユーザビリティ・ソリューション
 ユーザビリティとは、単に製品の使い勝手や操作性だけでなく、開発プロセス全体にわたるものである。その本質はコミュニケーションであり、開発する側の人間がいかに「ユーザを意識しながらモノをつくるか」というスタンスが求められる。とくにこれからの情報機器は社会生活の中でのあり方を考えなければならず、ユーザビリティは製品開発のコンセプトに深く関わる。本プロジェクトでは、「ものづくりIT工房」の実現に向け、人間の行動パターンをデータベース化するライフロギングDBと人間中心設計の考え方をベースに、開発の上流工程である要求仕様定義からプロトタイプのユーザビリティ評価までの開発プロセスを支援する技術基盤の構築を目指している。

ITカロッツェリア版ユーザビリティ・ラボの構築
 2004年度は、(1)要求仕様定義に関わる手技法、(2)ユーザビリティ評価に関わる手技法の2分野で、応用研究グループが開発中の製品や各種IT機器などを題材とした実験・実証を行なった。製品コンセプト構築、UI設計、人間中心設計プロセスマネジメント、ユーザビリティ評価といったプロセスにおける応用事例で多大な成果を得ている。なかでも特筆すべきは、ITカロッツェリア版のユーザビリティ・ラボの設立である。これは高機能なユーザビリティ評価システムを備えた東北以北初の本格的ラボであり、各研究成果を実装することにより高精度・高機能なラボへと成長させていく。今後は札幌市内のIT企業を対象としたユーザビリティ評価サービスやマーケティング支援などの事業化を検討していく。

■研究課題 3-A,B,C,D
ユーザビリティ・ソリューション研究グループの全体構成
■参画機関 小樽商科大学、公立はこだて未来大学、NIME、北海道立工業試験場、北海道東海大学、山梨大学
■研究目的 (1)ICTソリューションのユーザビリティについて、コンセプト構築から
  要求仕様定義までの開発プロセスを統合的に支援する技術基盤を構築
  する
(2)ICTソリューションのプロトタイプをユーザビリティの観点から効果的、
  効率的に評価するシステムを開発する
■平成16年度の
  研究内容と成果
(1)要求仕様定義に関わる手技法
@シナリオ法による設計コンセプト構築
 先端的なシナリオ法に関する手法を整備し、行動分析で得られた結果を
 もとにシナリオ作成し、設計コンセプトを構築する。
AUI設計支援および設計仕様評価
 UI設計を設計仕様の段階から、評価を実施しながら、初心者が学習
 しながら、適切なUIを設計することが可能な手法を開発する。
Bユースケースを用いた要求仕様記述
 さまざまなシナリオから吟味された、設計案を設計者が的確に理解できる
 要求仕様の作成を支援する。基本的には、ユースケースを通じて設計者へ
 仕様を提供する。
Cフィールド調査を含む多面的な行動分析と結果のデータベース化
 最新の社会学、質的心理学の手法を整理し、これを応用したユーザ調査を
 専門家を加えて実施する。得られたデータは、特別なDBに格納され、
 ネットワークを通じて参照可能である。
D基本的なDBMSは完成。次年度は大容量マルチメディアデータを取り扱う

(2)ユーザ評価に関わる手技法
@ペーパープロトタイピングの評価
 設計コンセプトを評価するための手法として、ペーパープロトタイピング手法を
 整備する。
Aプロトコルの自動分析
 ユーザビリティ評価で、最も時間が必要となるのがプロトコル分析である。
 これを、音声技術を利用して、自動化を図る。
Bユーザビリティ・ラボ
 総面積112.5m2のユーザビリティ評価実験室を構築。評価プロセスの効率化
 を図るために、デジタル化が図られている。また、特長としては2つの実験室
 を同期させることができるため、コミュニケーションの分析が可能である。
C移動型ラボ
 固定したラボ以外に、さまざまな環境での評価が可能なように、移動可能な
 評価システムを構築している。
DRFIDを用いたUI実装型モックアップとユーザビリティ評価への応用
 ラフな形状モックアップを用い、操作ログを簡単に測定できるツールを開発。
 非常にラフな状態のモデルで、実使用場面に近い検証が可能になる。

(3)応用事例の成果
@製品コンセプトの構築
 社会学、質的心理学の手法を応用した、適切なユーザ調査に基づいた
 コンセプトを構築する。製品企画案のバックデータを的確に収集することも
 可能である。
    【実施事例】
    ・サイアーム(CyARM)
    ・旅ナビシステム
    ・次世代電子申請システムプロトタイプの構築
AUI設計支援
 システムUI設計を、設計仕様段階から支援する。
    【実施事例】
    ・電子自治体インタフェースの設計支援
Bユーザビリティ評価
 高機能なユーザビリティ評価システムを利用して、さまざまな段階での
 プロトタイプ、最終段階のモックアップ、前機種、競合機種などのユーザ
 ビリティの評価依頼を受けることができる、東北以北で初めての本格的な
 ラボ施設として、さまざまなシステムの評価を受けることができる。
    【実施事例】
    ・マリンムバコン
    ・TAJODAインタフェース
    ・携帯動画コミュニケーション
    ・TV会議システム
    ・デジタル家電インタフェース
C要求仕様定義の作成支援
 シーズに基づくシステム提案を、ユーザの観点から確証し、適切なユーザ
 要求仕様書を作成し、設計側へ提供することができる。
    【実施事例】
    ・携帯型レスキューシステム
    ・ガーデニング支援IT散水栓
D人間中心設計プロセスマネジメント
 ISO13407に基づいた、開発プロセス管理を支援する。
    【実施事例】
    ・札幌市内IT企業
    ・国内企業
■平成16年度 特許出願状況(2005年3月31日 現在)
ムバコン・デザイン技術の研究開発(1)と共同
種 別 発明の名称
特 許 感覚代行装置
特 許 共同注視検出装置
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