SAPPORO IT CARROZZERIA 文部科学省 知的クラスター創成事業
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■平成18年度成果
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研究プロジェクト

平成17年度共同研究テーマ
IT要素技術と工業デザイン手法の融合に係る実証・評価研究
澁谷 邦男 城間 祥之
■研究代表
札幌市立高等専門学校 校長

澁谷 邦男

札幌市立高等専門学校教授

城間 祥之

■参画機関
札幌市立高等専門学校、昭和女子大学、北海道大学、小樽商科大学、 北海道立工業試験場、
アームデザイン(株)、(株)クリート、(株)Will-E
プロトタイプ製造基盤の構築と人材育成
 ITカロッツェリアの目的である「組込開発機器におけるラピッド・プロトタイピングの高速化・高品質化」を実現するには、ユーザビリティを加味した開発プロセスの確立とスピーディな試作品製作が不可欠である。しかし、これまではファーストサンプルから高品質な試作品を仕上げるまでの製造基盤(デザイナー・モデリング技術者の育成、デザイン企業、研究・教育機関の連携、CAD/CAMソフトや試作品製造装置の整備等)が脆弱であった。そこで、本プロジェクトでは基盤研究3グループとの連携により(1)「ものづくりIT工房」でのプロトタイプ製造機関の構築、(2)プロダクトデザイナー・モデリング技術者の人材育成および教育プログラムの開発・実施、(3)試作品製作事業の実施および事業立ち上げ可能性の検討を目指した研究開発を進めている。

基盤研究と連携しIT機器の試作品を製作
 2005年度の活動で特筆すべきことは、高度なデザイン技能と感性を持つ若手デザイナー2名を育成し、ITカロッツェリア専任のデザイナーとして配置したことである。さらに札幌市立高等専門学校、北海道大学大学院情報科学研究科、オランダ・デルフト工科大学と共同でデザインワークショップを開催し、IT機器(「MY LOGGER」)の試作品製作に取り組んだ。これによりプロダクトデザインにおける技術交流、若手デザイナーの育成を図っている。さらに、基盤連携プロジェクトである「プレゼンスBOX」の試作品製作では、筐体デザイン・機構設計・筐体製作を担当し、小ロット(20個)の製品を完成させた。これらの成果をもとに、(1)MY LOGGERの製品化、(2)プレゼンスBOXの製品化、(3)プロダクトデザイナー育成のための3DCAD(Solid Works)講習プログラムおよびe-Learning教材の開発を目指した事業化を推進している。

研究成果報告
■成果の概要
(1)Sapporo-Delft Design WorkshopでWindows対応
USBデジタル通話録音装置(MY LOGGER)の試作品製作・製品化
[2005年8月18日〜26日(7日間)/札幌市立高等専門学校
札幌市立高等専門学校/北海道大学大学院情報科学研究科とオランダ・デルフト工科大学インダストリアル・デザイン・エンジニアリングとのデザインワークショップ交流を通して若手デザイナーを育成し、札幌地区でのIT機器の試作品製作基盤を強化・発展させる。
Windows対応USBデジタル通話録音装置(MY LOGGER)について、筐体のリデザイン及びモックアップ製作を行う。
製作・提示されたモックアップモデルの中から優秀作品を選出し、MY LOGGERニューモデルとして製品化(2006年10月予定)。
■成果の概要
(2)プレゼンスBOXの試作品・製品製作
(基盤3研究との連携)
筐体デザイン・機構設計・筐体製作を担当し、小ロット(20個)の製品を完成、北海道大学創成科学共同研究機構へ納入(2006年3月)。ただし、一般への販売は未定。
■成果の概要
(3)3次元CAD(Solid Works)e-Learning
教材の開発
プロダクトデザイナー育成のための3次元CAD(Solid Works)講習プログラム、e-Learning教材の作成。
企 業 〜 Interview 〜
シーズとニーズをバランスよく融合した北海道発の商品開発を
根本 英希 氏 株式会社Will-E 代表取締役

根本 英希 氏

 当社はSolid WorksやCATIAなど3DCADを使った機械設計・製造および設計・製造システムのIT化を事業の柱とし、地場企業に対する「ものづくり支援」を目指しています。福祉用具や農業機械など、地場のニーズに応える商品をターゲットに、企画・開発・設計・製作を手がけ、製品の開発期間とコストの低減を提案しています。設立間もない会社ですが、今回ITカロッツェリアに参画することで当社のスタンスや保有技術をアピールすることができたと思います。

 本プロジェクトでは、3DCADによるプレゼンスBOXの機構設計を担当しました。当社は、潜在的ニーズがあってもなかなか商品化に結びつかない製品、特殊な用途に用いられる機器類、量産品ではフィットしない福祉用具などの企画・開発を得意としています。ほとんどが「ニーズありき」の開発のため、ユーザビリティを意識したモノづくりは経験がありますが、大学や研究機関が持つシーズをベースにした開発プロセスを体験することはほとんどなく、今回のプロジェクトを通じてシーズとニーズの融合や、そこで求められる企業の役割について改めて考える機会を得ました。

 道内には新商品の企画から設計・製造までをアセンブルするメーカーが少なく、当社の技術・ノウハウを発揮する場も豊富にあるとは言えません。しかし、北海道には地場産業や社会が求めるニーズと、大学や企業が保有するシーズが多数存在しています。道内のハード・ソフト開発会社、部品メーカーなどがネットワークを組み、それを取りまとめる企業・組織を立ち上げることができれば、さまざまな北海道発商品を生み出すことがでると思います。「ニーズありき」でも「シーズありき」でもなく、双方をバランスよく融合するためのネットワークづくりには何が必要か。ITカロッツェリアは、それを見出す実験場になるのではないかと思います。
■特許出願状況
種 別 発明の名称
国内意匠 情報表示器(アクリル調モデル)
国内意匠 情報表示器(木目調モデル)
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