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産業クラスター連携プロジェクト
SIPによるコミュニケーション・エージェントサービス |
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■研究代表
北海道大学大学院情報科学研究科教授
情報基盤センター長

山本 強

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■参画機関
北海道大学、インフォネット(株)、(株)ソフトフロント、北海道日本電気ソフトウェア(株) |
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| 高度な分散開発を実現する企業間連携の支援のために |
知的クラスター創成事業の成果を、地域産業の革新にむすびつける具体的道筋となるのが、この産業クラスター連携プロジェクト「SIPによるコミュニケーション・エージェントサービス」である。
この研究の背景には、サッポロバレーには、小規模の技術特化型の企業が多く、企業間の連携が不十分であるという課題がある。その連携のために、分散開発を支援する企業間コミュニケーションの新しい手法を導入する研究テーマとして焦点があてられたのが、このコミュニケーション・エージェントサービスである。
分散開発においては、プロジェクトの完遂のためにチーム全体の生産性を高める必要がある。そのためには、時間帯や個人の状況に合わせながら、緊密な連絡により問題の早期発見と早期対応を図ったり、遠隔地間の協調作業で経験を共有し、開発者のスキル向上を進める必要がある。そのためのシステムとツールを研究開発し、事業化に結びつけることが、本プロジェクトの使命である。
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| SIPのプレゼンス機能拡張によるシステムの試作 |
その技術的支柱となったのが、サッポロバレーの企業が強みとするSIP(Session
Initiation Protocol)技術である。SIPは、電話回線とインターネットを統合するプロトコルとして知られるが、なかでも今後の高付加価値通信サービスの基盤となると考えられるSIPの「プレゼンス機能」を高度に活用することが、研究のポイントとなっている。プレゼンス機能とは、たとえばインスタントメッセンジャーにあるような各利用者の現在の状態を表示する機能。本プロジェクトでは、さらにそれを拡張し、その利用者の状態に合わせた適確なコミュニケーション方法の選択や、RSSやATOMSを流用して文章やプロジェクトの状態管理までを行えるように進められている。
2005年度においては、実用性の高いネットワーク・コミュニケーションシステムを実現することを目的に、サッポロバレー内のロケーション分散型チームへのヒアリングと分析に基づくシステムの試作と実証実験を行っている。
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| 研究成果報告 |
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■成果の概要
(1)コミュニケーションモデル |
| コミュニケーションエージェントシステム設計の事前調査として、分散開発の経験がある札幌のIT企業及びSOHOの組合に対し、開発プロジェクトにおけるコミュニケーションの実態と課題に関するアンケート調査を実施し、その結果をもとに分散開発体制におけるコミュニケーションのあるべき姿を研究した。 |
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■成果の概要
(2)プロジェクトのためのスケジュール機能 |
| 分散開発においては、企業内、プロジェクト内、企業対企業という関係が発生する。各企業の独立性を保ちつつ、プロジェクトが速やかに進行できるためのスケジュールのあり方、見え方について研究し、スケジュール機能の開発を行った。 |
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■成果の概要
(3)プレゼンス応用 |
| VoIPの基礎技術であるSIPの応用として、ネットワークを利用して相手の状態を把握するサービスは存在するが、この研究においては、プレゼンス機能を高度利用して、人の状態によって的確にコミュニケーション手段を選ぶ方法、さらに人の状態管理だけでなく文章やプロジェクトの状態管理までを行う方法の研究開発を行った。 |
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| ■成果の概要
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| 今年度の成果である試作品を実際に分散開発を事業として行っている企業に利用してもらい、試作品の精度を高めるとともに、実際の活動で必要な機能の追加や操作性の改善を行い、事業化に向けた準備を行う。 |
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サッポロバレー企業群による企業連携の受注において、「コミュニケーション・エージェントサービス」システムを活用した分散開発を行い、生産性の高い分業を実践する。(サッポロバレー内事業化)
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| ・ |
さらに、他地域におけるソフトウェア開発の実態を調査し、サッポロバレーと同様の活用が可能かどうか検討し、札幌地区以外での事業化を目指す。
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| 企 業 〜 Interview 〜 |
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| 事業化へ向け、技術と知識と知恵を融合させる |
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インフォネット株式会社 代表取締役

岩谷 公司 氏

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この研究は、サッポロバレー企業が複数で共同開発を行うときに、障害になりがちな技術者間のコミュニケーション向上の一助になり、サッポロバレー企業で分散開発の成功事例が生み出せるようなツールを作ろうということからスタートしました。インフォネット株式会社のもつグループウェアの技術と株式会社ソフトフロントのもつSIP技術を融合させ、複数企業間におけるスケジュール管理のあり方やSIPのプレゼンス機能を使って最適なコミュニケーションツールを自動的に選択するなど、札幌の情報産業が求めている有益なツールの提供が第一ステップです。第二ステップは、それをどう事業化するのか、という課題です。このようなインテリジェンスなコミュニケーションツールは、情報産業に限らず様々な企業内コミュニケーションにも応用できます。私たちは現場ニーズを十分分かっていますので、適正な価格で提供できれば、間違いなくビジネスになることを確信しています。そのために技術と知識と知恵を融合させていくことが、このプロジェクトの本質だと考えています。
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| 分散する技術力を総合する仕組みづくりを |
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株式会社ソフトフロント 代表取締役会長

村田 利文 氏

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かつて札幌には開発力と収益力がある急成長の会社がいくつもあったのに、このところ全体に勢いがないといわれます。特定技術の追求に集中するタイプの企業は、小さい市場に押し込められやすい事業環境になってきたようです。ITベンチャーの成功のためには、成長するニッチ分野を発見し、それに特化することが有効なのは今も昔も変わりませんが、そうしたタイプのビジネスは年々リスクが高まっているように思えます。日本以外の国であれば、特定技術に特化して成長していく会社もよく目にしますが、日本の社会はベンチャーの新技術を受け容れるマインドがかなり低いのではないでしょうか。ベンチャーであっても総合力やワンストップサービスといったものがを求められるわけです。
そこで、1)小さな会社でも、会社の組み合わせで総合力を発揮できるような仕組みを用意し、2)サッポロバレーの各社に分散する技術を総合し、優秀な企業の優秀な技術者を動的に組織して、短期間で技術的難度の高い開発プロジェクトを実施し、3)それを通じて、各ベンチャーが自社の保有技術を育て、企業として発展していける。そうした夢の実現に、本プロジェクトの成果を活用できたら、と思います。
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■特許出願状況
| 種 別 |
発明の名称 |
| 国内特許 |
開発支援装置、開発支援方法及び開発支援プログラム |
| 国内特許 |
ファイル管理システム、ファイル管理サーバ、ファイル管理方法及びファイル管理プログラム |
| 国内特許 |
コンテンツ管理装置、コンテンツ管理方法およびコンテンツ管理プログラム |
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